15世紀初頭の沖縄は、部族間の熾烈な戦いに彩られていた。当時、琉球王国として知られていた沖縄では、攻めてくる敵対勢力から身を守るため島中に城(グスク)が築かれていた。城は、近づいてくる敵軍を見つけるため周囲を見渡せる高台に築かれる傾向があったが、その多くは現在も城跡や再建された形で残っており、ユネスコの世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として登録されている。美しい読谷村を見下ろす丘の上にそびえ立つ座喜味城跡は、琉球王国のグスクの中でも人気の城のひとつだ。築城は1420年頃で、護佐丸が沖縄本島中部の北部を防衛するために築いたとされている。興味深いことに、中庭の内側にあるアーチ型の門は琉球独特の石造りで、同様の作りの門としては沖縄で最も古いものである。
城壁は、琉球松、広々とした芝生やベンチに囲まれた広い公園内にあり、現在はきれいに修復されている。城の片側からぐるりと回るウォーキングコースがいくつかあり、奥の広い駐車場から正面入り口の博物館や休憩所まで続いている。城へは、正面の階段から入るか、裏の駐車場からは車椅子やベビーカーでもアクセス可能。入場は無料で、24時間一般公開されている。
公園のすぐ裏手には森の中を通る遊歩道もある。入り口は少しわかりにくいが、木々の間を縫うように急な階段があり、木製の遊歩道になっている。800メートルほどと少し短いが、いいハイキングコースだ。この散歩道を通ると、アイスクリームの自動販売機とユンタンザミュージアムがある正面玄関に戻ってくる。私たちは博物館には入らなかったが(代わりにアイスクリームを食べに行った)、読谷村の歴史に関する展示があるようで入館料は500円だった。読谷村は那覇から車で約1時間、座喜味城跡は国道58号線からアクセスできる読谷村北部にある。
https://goo.gl/maps/qhyA351TwvSiNnJy7
〒904-0301 沖縄県中頭郡読谷村字座喜味708-6番地
0989583141
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/173575
24時間一般開放
無料駐車場あり